ガーベラは、『希望』と『前進』という美しい花言葉を持つ、花束の中でも特に人気のある花です。
この花の日本での呼び名は『花車(はなぐるま)』といい、その名の通りガーベラの魅力を象徴しています。
色鮮やかな黄色、オレンジ、ピンク、赤、白などのバリエーションがあり、その愛らしい見た目と多様な色や形、サイズの選択肢、そして長持ちする花の特性から、フラワーアレンジメントや贈り物としての花束にガーベラはよく使われます。
大切な人への気持ちを伝えたい時、結婚式のギフトとして、または自分自身を励ますために…ガーベラは様々なシーンでその彩りを添えます。
さらに、ガーベラには色ごとに異なる花言葉があり、それぞれの状況に合わせて選ぶことができます。
これらの色別の花言葉もぜひ参考にしてみてください。
ガーベラは漢字ではどう表記するの?
ガーベラは、黄色、オレンジ、ピンク、赤、白といった多彩な色合いで知られています。
この花の多様な色彩は、品種改良の結果生まれたものです。
元々ガーベラは鮮やかな赤色が特徴だったことをご存じでしょうか?
ガーベラ(英名:Gerbera)は、南アフリカ原産のキク科の植物で、日本には大正時代初期に導入されました。
この花の日本での呼称には、『花車』(ハナグルマ)、『大千本槍』(オオセンボンヤリ)、『阿弗利加千本槍』(アフリカセンボンヤリ)、『阿弗利加蒲公英』(アフリカタンポポ)、『扶郎花』(ふろうか)など、様々な美しい別名があります。
花束に最適なガーベラは、その日本名を聞くと、漢字が表すイメージ通りの愛らしさを感じさせますね。
ガーベラは日本のタンポポに似ている
ガーベラは、花が散った後にタンポポの綿毛のような姿になることで知られています。
この花は、葉が密集して生える様子や、花茎がしっかりと伸びて花を咲かせる姿が、タンポポ(蒲公英)に似ているとも言われます。
現在、花屋さんでよく見かけるガーベラの和名は『扶郎花』(ふろうか)として知られています。
『扶郎花』(ふろうか)という名前は、まるで「誰かを一生懸命に支え、優しく世話をする花」というイメージを持って、昔の人々が名付けたのかもしれません。
この名前には、とても洗練された趣がありますね。
ガーベラ全体の花言葉 英語では?
ガーベラはその多彩な色合いで知られており、その花言葉には
『希望』
『常に前進』
『チャレンジ』
『前向き』
『美しさ』
といった意味が込められています。
これらの言葉からは、活力に満ちた、元気な印象を受けますね。
また、西洋における花言葉(Language of flowers)では、
『cheerfulness(上機嫌、元気)』
『beauty(美)』
とされています。
これらの花言葉も、ガーベラが持つ「生き生きとした、前向きで、明るく美しい姿」を表している点で共通しています。
赤色のガーベラの花言葉
赤色のガーベラには、特別な花言葉があります。それは
『限りなき挑戦』
『燃える神秘の愛』
というものです。
また、英語での花言葉では、赤いガーベラは
『passion(情熱)』
『love(愛情)』
『romance(ロマンス)』
と表現されています。
赤いガーベラは、ガーベラの原色とも言われ、その赤い色はエネルギーに満ちています。
この色は、燃えるような愛や情熱、そして絶えず挑戦する精神を象徴していると言えるでしょう。
赤いガーベラにぴったりなシーン
ガーベラの一般的な花言葉『常に前進』と、赤色ガーベラ特有の『情熱』という花言葉は、愛の告白やプロポーズの際に勇気を与える色として人気があります。
また、新しい生活のスタートを祝う入学や入社のお祝い、スポーツやその他の分野で一生懸命努力している友人への贈り物としても、これらの花言葉を持つガーベラは最適です。
白いガーベラの花言葉
白いガーベラには、以下のような美しい花言葉があります。
『希望』
『律儀』
『純潔』
英語での花言葉では、白いガーベラは
『purity(清潔)』
『innocence(純潔)』
と表現されています。
純粋で無垢なイメージを持つ白色は、花束やブーケに加えることで、全体に柔らかく穏やかな雰囲気をもたらします。
白いガーベラにぴったりなシーン
『希望』という花言葉が示すように、進学、新しい生活の始まり、結婚式など、人生の新たなスタートを祝うのにふさわしい花言葉です。
また、『律儀』という言葉が表すように、真面目で誠実な印象の相手に贈るのに最適な花言葉と言えます。
これから始まる清らかで良好な人間関係を築きたいと考える相手へのプレゼントにも喜ばれるでしょう。
「これからもよろしく」という気持ちを込めて、親しい友人の誕生日に贈るのも素晴らしい選択です。
黄色のガーベラの花言葉
黄色いガーベラには、以下のような魅力的な花言葉があります。
『究極美』
『究極愛』
『親しみやすい』
英語での花言葉では、黄色いガーベラは
『warmth(優しさ・あたたかさ)』
『sunshine(日光)』
『friendliness(親しみやすさ)』
と表現されています。
明るくビタミンカラーの黄色は、その見た目だけで温かさや親しみやすさを伝える効果があります。
黄色いガーベラにぴったりなシーン
飾らない、純粋な愛情を象徴する「究極の愛」として、長く共に過ごした夫婦や、銀婚式や金婚式を迎える両親、祖父母、友人への贈り物に最適です。
ガーベラの「優しさ・あたたかさ」という花言葉は、特に親しい人への贈り物として、どんな相手にも適していると言えます。
オレンジ色のガーベラの花言葉
オレンジ色のガーベラの花言葉
『神秘』
『冒険心』
『我慢強さ』
オレンジ色のガーベラ・英語の花言葉
『You are my sunshine(あなたは私の太陽)』
『patience(忍耐)』
陽気で明るいオレンジは、好奇心・チャレンジ精神を持ちつつ、忍耐強く前向きに進んでいくようなイメージです。
オレンジのガーベラにぴったりなシーン
<勉強や仕事に熱心に取り組んでいる親しい人への励ましとしても、ガーベラは素晴らしい選択です。
また、趣味に情熱を注いでいる人には、「冒険心」という花言葉がぴったりです。
活力に満ちたオレンジ色のガーベラは、自分自身を奮い立たせ、前向きな気持ちになるために部屋に飾るのにも最適です。
黄色いガーベラが『日光』を象徴するのに対し、オレンジ色のガーベラは『あなたは私の輝く太陽』という意味を持ちます。
特別な人への強いメッセージを伝えたい時に、オレンジのガーベラは特に適しています。
ピンク色の ガーベラの花言葉
ピンク色のガーベラには、以下のようなロマンティックな花言葉があります。
『熱愛』
『崇高美』
『童心にかえる』
英語での花言葉では、ピンクのガーベラは
『appreciation(感謝)』
『compassion(思いやり)』
と表現されています。
愛と美を象徴する花言葉を持つピンクのガーベラは、結婚式などの特別な場面でよく使われる人気の花です。
ピンクのガーベラは恋愛運アップのカギ?!
ガーベラは風水において、古くから
「恋愛運」
「結婚運」
をもたらす花として知られており、特にピンク色のガーベラがその効果に優れているとされています。
赤色のガーベラが持つ『神秘の愛』、白色の『希望』、そしてピンク色の『崇高美』という花言葉を考慮すると、花束のプレゼントとして赤、白、ピンクの組み合わせが特に人気があるようです。
ガーベラの歴史
ガーベラ(Gerbera)の歴史は1800年代に遡り、南アフリカで初めて発見された野生のタンポポから派生し、ヨーロッパで品種改良が行われました。
この花の名前は、その最初の発見者であるドイツの植物学者ガーバー(Gerber)にちなんで名付けられています。
学名・英名:Gerbera
和名:花車・大千本槍・扶郎花など
科・属名:キク科ガーベラ属
原産地・分布:熱帯アジア、南アフリカ
開花期:3~5月、9~11月
誕生花日:2月11日、9月16日、10月12日、11月2日
花の色:赤・ピンク・白・黄色・オレンジ・緑・紫など多数
別名:花車・アフリカセンボンヤリ など
ガーベラの季節は春と秋の2回ある
ガーベラの花が咲く時期は、年に2回あります。
それは3月から5月、そして9月から11月です。これらの期間は、春と秋の季節にあたり、ガーベラの花が最も美しく見られる時期となります。
ガーベラはサイズ・種類も豊富
ヨーロッパでの品種改良を経て、長持ちするガーベラが生まれました。
世界には野生の種類が約40種類存在し、品種改良を通じて2000種以上の種類が生み出されています。
これらの多くは、オランダなど海外からの輸入品種になります。
ガーベラの花弁のサイズは、花の大きさによって大輪や小輪に分けられます。
12センチメートル程度の大輪サイズのものは切り花としてよく使われ、また3センチメートル程度の小さな「ミニガーベラ」として知られる品種もあり、多様な種類が存在します。
花弁の形状には、
「一重咲き」
「半八重咲き(セミダブル)」
「八重咲き」
といった区分があります。また、花弁の特徴としては、
「スパイダー」タイプの糸状の花弁
「ポンポン」タイプの退化した形状の花弁
などがあります。
まとめ
ガーベラが野生のタンポポから進化したことは、意外な事実かもしれませんね。
ガーベラの原色は赤で、そのエネルギッシュな色合いが特徴です。全体の花言葉には、「希望」と「前進」が含まれています。
赤色のガーベラは「限りない挑戦」と「燃えるような神秘的な愛」を象徴します。
白色は「希望」、「律儀さ」、「純潔」を表し、黄色は「究極の美」と「究極の愛」、「親しみやすさ」を意味します。
オレンジ色は「神秘」、「冒険心」、「忍耐強さ」を、ピンク色は「熱烈な愛」、「崇高な美」、「童心に戻る」ことを表現しています。
サイズ、色、形状と、ガーベラはその多様性で知られています。
贈り物として選ぶ際には、贈る相手の顔を思い浮かべながら、最適なガーベラを選ぶのが楽しい瞬間です。