日本ではタヌキは昔話やことわざ、また、さまざまな作品に登場するメジャーな存在で、馴染みのある動物ですが、世界的にみると、タヌキは元々とても珍しい動物なのだそうです。
ここでは、タヌキは何科の動物で、生息地や食べ物についてご紹介します。
タヌキは何科の動物?
タヌキは何科の動物?
タヌキはイヌ科に分類されます。
タヌキは、生物の分類でいうと哺乳類の中でもネコ目イヌ科タヌキ属の動物です。
イヌ科の動物には、タヌキ以外に、オオカミやキツネ、もちろん、イヌも含まれています。
タヌキはオオカミやキツネと比較して、丸みのある体つきをしていますが、れっきとしたイヌ科の動物です。
タヌキは、オオカミのように狩りをしたりはせず、攻撃性は低く、イヌ科の中ではおとなしく、穏やかな動物です。
タヌキとイヌとの類似点
タヌキはイヌ科に分類されるだけあって、イヌとの類似点は多くあります。
形態的にみて、タヌキは太ったイヌのように見えます。これは脚の構造が同じだからです。
足先に注目してみると、タヌキはイヌと同じく指で体を支える構造になっていて、つま先で歩き、指先の爪は出したり引っ込めたりすることはできません
タヌキの足の指は5本ですが,地面に付くのは4本で足跡はイヌと類似しています。
また、骨格を見ると、前足の部分も後足の部分も地面から高い位置にあることがわかります。
タヌキの歯は基本的にイヌと同じ3/3-1/1-4/4-2/3=42本です。
タヌキというと鼻が短いというイメージを持たれるかもしれませんが、タヌキは実際には鼻が長く、イヌにそっくりな頭骨の形をしています。
全身骨格を見ると、タヌキとイヌとを区別するのはかなり難しいです。
たぬきは都市部にも生息するという点でも、文化的に昔から親しまれているという点でも、イヌと同様身近な動物です。なかには、たぬきを飼っている人もいます。
このようにタヌキは、イヌ科というだけあって、イヌとの類似点は多くあります。
タヌキの生息地
タヌキは海外では、朝鮮半島、中国などに分布し、世界的にみると珍しい動物です。
日本には、ホンドタヌキと、エゾタヌキの2種類のタヌキが生息していて、ホンドタヌキは本州、四国、九州に生息し、エゾタヌキは北海道に生息しています。
タヌキは、都市郊外から里山や低山にかけて,ある程度人の手の加わった地域で緑地が連続している場所を好みます。
東京23区や名古屋市中心部などの都市部にも生息する一方で、標高2000m級の山地にも生息しています。
タヌキの食べ物
野生のタヌキの食べ物
タヌキは雑食性なので、食べられそうなものはなんでも食べます。
主食としているのはネズミ、カエル、果物や魚などです。
近年では食べ物を求め、人里に降りてくることもあります。
人里に降りてきたタヌキは、さつまいも、スイカ、トウモロコシなどの農作物を食べてしまったり、人間が残した残飯や、家で飼育されているアヒルやニワトリを襲うこともあるようです。
このようなことから、タヌキは害獣指定され、狩猟も認められています。
タヌキを飼育する場合の餌
タヌキは雑食性なので基本的に何でも食べますが、飼育する場合には、自然界のものを毎日準備するのはなかなか難しいです。
そこで、代用するものとしておすすめなのが、ドッグフードです。
ドッグフードであれば、栄養のバランスが取れていて、用意するのに手間もかかりません。
ドッグフード以外では、果物やイモ類、野菜、ミルワーム、コオロギなども与えて大丈夫です。
ミルワームやコオロギは、ペットショップで購入することができます。
以上、タヌキは何科の動物で、生息地や食べ物についてご紹介しました。