ボールペンのインクが途切れる場合の復活方法

ボールペンのカートリッジを見るとまだインクは残っているように見えるのに、インクが途切れてしまって字が書けなくなったという経験はあると思います。

ここでは、一度書けなくなったボールをもう一度書けるようにする方法をご紹介します。

ボールペンの先端部には、小さなボールがついていて、このボールが回転することにより、カートリッジのインクが供給されて紙に字を書くことができます。

つるつるした紙に字を書く場合には、ボールがうまく回転しないことがあり、その結果、インクが供給されないため字がかけなくなることがあります。

つるつるした紙というのは、例えば、インクジェット紙、感熱紙、コート紙、アート紙、CDのレーベル面などです。

このような場合に、上質紙、更紙、ティシュのようなザラザラした紙にボールペンで適当に線を引いたりすると、紙とボールとの間の摩擦力でボールが回転して、インクが供給されるようになり、字が書けるようになります。

感熱紙などのコーティング剤に字を書くと、ペン先で削られて、ボールに巻き込まれてボールが回転しなくなることがあります。

このため、ツルツルした紙に書く場合には、0.7～1.0など太いペン先のボールペンを使用しましょう。

ボールペン先端部のボール部には、使っているうちに、ホコリやインクで汚れてくることがあります。

少しの汚れの場合にティッシュで拭き取ることができます。

インクが固まっている時は、アルコール除菌などのアルコールを含んでいるウェットティッシュを使いましょう。

油性のインクはアルコールに溶けやすいので、固まったインクでもキレイに落とすことができます。

ウェットティッシュがない場合は、消毒用アルコールを含ませたティッシュで拭いてもOKです。

また、タバコを吸う方は、タバコの吸い口のフィルター部分にボールペンの先を挿入して、グルグル回転させるだけで汚れがきれいに落ちるという情報もあります。

ボールを回転させたり、掃除をしてもインクが出ない場合は、ペン先でインクが固まっている可能性があります。

そのような場合には、温めることで固まったインクを溶かすことができます。

固まったインクを溶かすのに高温である必要はなく、体温程度の温度でよく、ペン先を手で握って温めたり、暖かい場所にしばらく放置するくらいで充分です。

ボールペンは、ペン先を下に向けて書いている場合は、下から空気が入ってくることはありませんが、ペン先を上、あるいは、横向けにして使っていると、ペン先から空気が入ってきてインクが出なくなることがあります。

この場合、インクの中に入った空気を抜くことで、字が書けるようにすることができます。

インクの中に入った空気を抜く方法は、ビニール袋などの中にボールペンを入れて、グルグル振り回すだけです。

ボールペンが回転することで遠心力で空気が抜けて、ペン先にインクがいくようになります。

以上、記載したようにボールペンのインクが出ない原因としては以下のことが考えられます。

インクが残っているのに、ボールペンが書けないのには、先ほどの復活方法でご紹介した
５つの原因が考えられます。

・ペン先端部のボールが回転していない
・ペン先に汚れやゴミが付着している
・ボールペンのカートリッジ部に空気が入っている
・ペン先でインクが固まっている
・紙のコーティング剤がボールに巻き込まれている

もし、今まで記載したような復活方法を試してみたけれど、復活しなかったという場合は、インクの劣化やボールペンのペン先が何らかの原因で損傷していることが考えられます。

ボールペンのインクは製造後3年以内という使用期限があります。

インクの経年劣化で書きにくくなったり、インクが出なくなったりしてしまいます。

また、ボールペンのペン先の損傷については、

・誤ってボールペンをペン先か床に落とした
・どこかにぶつけた
・ペン先を突き刺す道具として使った
・何かをこじ開けるなど工具代わりペン先を使った
・経年劣化

などでペン先が損傷してしまうことがあります。

インクの経年劣化や、ペン先の損傷で字が書けなくなった場合には、カートリッジを交換するか、新しいボールペンに買い換えるしかありません。

以上、ボールペンのインクが途切れる場合の復活方法についてご紹介しました。